会長の時間

8/24 会長の時間

先日、リオデジャネイロオリンピックが閉会され、17日間の熱戦に幕を下ろしました。

今回のオリンピックは私たちに大きな感動と興奮を与えてくれた、すばらしいものでした。

日本勢は前回のロンドン五輪の38個を上回る史上最多の41個のメダルを獲得したことは大変びっくりしました、日本勢の白熱した戦いと粘り強さに、久々に興奮いたしました。

皆さんにとって、一番の印象に残った競技は何だったでしょうか?

本日は、スポーツ大会等のイベントでも、おなじみである、ラジオ体操のルーツについて、話をしたいと思います。

ラジオ体操は、昭和3年に天皇陛下ご即位を記念して、当時の通信省簡易保険局が制定し、日本放送協会の協力により「国民保健体操」の名称で国民の健康保持増進として実施したのが最初です。

当時の世相は、産業界の不況、労働条件の劣悪さ、都市集中化、その他、国民の健康状態は栄養不良により欧米先進国に比べてかなり低い状態など暗い世相にうちひしがれていました、このような状況下で、ラジオ体操は式典に呼応した記念行事の一環として、明るさをもとめていた当時の国民の願いを担って登場しました。

ラジオ体操の歴史

日本にラジオ体操の導入を推進したきっかけは、大正12年5月に通信省簡易保険の職員が欧米の簡易保険事業の調査するために出張した折に、現地で体操をラジオ放送で流れているのを聞き、画期的な試みだと感心しました。帰国後に

通信協会雑誌にラジオ放送による健康体操の実施を提案しました。

その結果、昭和2年8月より協議が進められ昭和3年9月12日ラジオ体操の運動と伴奏曲が披露され同年11月1日放送開始となりました。

昭和7年には、より高度な運動を取り入れた第2ラジオ体操をつくられ放送が始まると同時に「夏休み全国ラジオ体操の会」も開始されました。

この体操は目覚ましい勢いで家庭・職場にと全国津々浦々にいたるまでに普及していきました。

しかし、日本は終戦を迎え、ラジオで全国一斉に実施するラジオ体操が軍国主義的であると連合郡司令部から指摘され、昭和21年に放送中止となりました。

その後、国民の中にスポーツに対する関心が高まり、ラジオ体操の復活を望む声が多くなり昭和26年に新ラジオ体操が完成しNHKの全国放送開始となりました。

翌27年には、比較的高度な技術を取り入れた職場向きの第2体操を作成し、第1体操とともに全国放送しました、これが現在のラジオ体操第1・第2です。

平成11年には、「国連の国際高齢者年」にちなんで、「すべての世代の社会を目指して」のテーマに基づいて新しい体操「みんなの体操」を制定しました。

このようなラジオ体操は、老若男女、障害の有無を問わず、いつでも誰でもどこでも手軽にでき、健康増進・体力作りに大きく寄与しております。

現在全国には、約2万人のラジオ体操会があり、多くの人々が毎朝行っており、愛好者は全国で約3000万人にも及ぶといわれるまでに発展しています。

是非、皆様も毎朝のラジオ体操を行って健康増進につなげてはどうでしょうか。

以上 会長の時間とします。有難うございました。