「経済と地域社会の発展月間」とは ?

ホンジュラスでよいことをしよう from Rotary International on Vimeo.

失業、不完全雇用、ビジネスの機会・職業研修・社会保障の欠如は、貧困を引き起こす深刻な問題です。人びと が健康で安全な生活を送るための手段の一つとなるのが「働くこと」であり、貧困を減らすには雇用機会の創出 と収入源の確保が必要とされます。特に、女性、若者、貧困層の人びとのエンパワメント(社会における地位向 上)は、持続可能な経済的・社会的発展のカギとなる要素です。

「経済と地域社会の発展」は、ロータリーの6つの重点分野の一つとなっています。
経済と地域社会の発展が重視される理由:
一人当たりの農業収入が1%増えるごとに、極度の貧困者数が0.6%~1.8%減る 。
ある研究によると、マイクロクレジット(小口融資)を利用できれば、収入や消費の変動に左右されにくくなる。
ある研究によると、ナイジェリアでは、人材投資(教育や研修など)を1%増やすことで、貧困を66%以上減らすことできる。
単純労働で働く女性は、専門性のある仕事に就くためのスキルを備えていない。シンガポール、台湾、マレーシアなどの国に見られるように、職能訓練の充実は、その国の付加価値生産を高めるための必須条件である。

世界銀行によると、1日に1ドル25セント未満で生活する貧困者数は、1990年に192万人でしたが、2011年には100 万人にまで減少しています。貧困を減らす取り組みでは着実な成果が挙げられており、2015年にはミレニアム開発目標(MDGs)の一部が達成されています。しかし、持続可能な開発目標(SDGs)では、現在も世界に以下のような切迫したニーズがあると指摘されています:
2013年の失業人口は約2億200万人であり、そのうち7450万人は15歳~24歳の若者だった。
都市部以外に住む貧困者の70%の主な収入源と仕事は農業である。
雇用における男女格差は根強く、2012年の就業率における男女差は24.8ポイントである。