ロータリーの友 11月号


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親愛なるロータリアンの皆さん、1917 年にアトランタで開催された記念すべきロータリー年次大会に思いを馳はせてみましょう。この大会で、当時の会長アーチ C. クランフが残した「世界でよいことをするための基金をつくるのが、極めて適切であると思われる」という言葉が論争を巻き起こしたなどとは想像もつかないでしょう。しかし、当時、このアイデアは満場一致で支持を得るには程遠いものでした。基金は、価値を生み出すよりも、むしろ、問題が起きる方が多いのではないかと危惧する人たちがいたのです。それでも、このクランフのアイデアは、ミズーリ州カンザスシティー・ロータリークラブから寄せられた26 ドル50 セントの寄付というかたちで、最初の支持を得ることとなりました。

100 年近くがたった今、私たちは、このアイデアが単に先見の明があったというだけでなく、革新的でもあったと認識できます。つまり、このアイデアによって、今日、ロータリーが「世界でよいこと」をするための巨大な力となれる仕組みが確立されたのです。

皆さんご存じの通り、多くの点でロータリー財団は、ロータリーの礎です。クラブ同士、また他団体との協力とパートナーシップの枠組みを築いてきました。そのおかげで私たちは、奉仕活動に対する意欲を向上することができ、ポリオ撲滅のような歴史に一ページを刻む目標にたどり着くこともできました。ロータリー財団の成果として、過去100 年間に成し遂げてきたよいことを数量化することは不可能ですが、アーチ・クランフが今の財団を見たら、誇りに思うであろうことは疑う余地がありません。

財団が誕生した街、アトランタで行われる国際大会で多くの方々にお目にかかれることを楽しみにしています。財団100 周年を祝うため、これまでで最も多いロータリアンが集うことを期待しています。しかしながら100 周年を祝う方法は、ほかにもたくさんあります。詳細は100 周年記念ウェブサイト(centennial.rotary.org)でご覧ください。このサイトでは、財団の歴史だけでなく、クラブや地域社会でのイベントやプロジェクトのアイデアも紹介されています。

財団100 周年の祝賀で最も重要なのは、3 億ドルの寄付目標を達成することです。皆さまからお寄せいただく財団への支援が、ロータリアンが次の1 世紀も世界でよいことを続け、そして「人類に奉仕するロータリー」のため、最善の方法となります。